子供のお金の勉強はいつから? ~身につけてほしい事
子供が生まれると、お祝いやお誕生日・クリスマス・お年玉、お金をいただく機会がたくさんあるけど。
どうやって管理するのが一番いいのかなぁ?
小さいうちは親が管理するしかないと思うけど。
ある程度の年齢になったら、子供にもお金の教育をして一緒に管理するのが理想かなぁ。
そうだよね。
親子一緒にお金の勉強ができたら理想だよね!
この春から成人年齢も18歳に引き下げられるし。
早くからきちんと学んでおくことは大事だね。
2022年4月1日から、成人年齢が18歳に引き下げられました。
4月1日で18歳、19歳のかたは、「その日に成人」となるわけです。
最近では、早くから子供にお金の教育をする…ということに関心のあるかたも多いなか、成人年齢が引き下げられるとなると、ますます親の気持ちは焦ります。
できるだけ早いうちから、少しでもお金の大切さを分かってもらいたいと思うものです。
親が考えるのは、このようなことではないでしょうか。
- 正しい金銭感覚を身につけてほしい
- お金を大切にするという意識を持ってほしい
- いくら困っても、絶対に人にお金を借りるようなことはしないでほしい
どうやって、お金の価値を子供に教えたらいいの?という疑問を持つかたも多いと思います。
そこで、現在2人の息子が成人したわが家で、
【実践】やってよかった、わが家のお金の教育 ~日常の管理編
子供たちが、もらうお金。
誕生日・クリスマス・お年玉・子供の日などのお祝いごと…。
わが家では、子供たちがもらったこのようなお金は、いったん私が預かり、
小学校入学までは「貯金しとくね~」と伝え、子供たち名義の口座に、長男・次男、それぞれ貯金をしてきました。
そして、小学生になったら、必ず本人にどうするか確認をしました。
おばあちゃんにもらったお金、どうする?
貯金しといて~
と言うようになり。
お金の大小や・価値はまだわかっていなかったと思いますが、自分の名前の口座があって、もらったお金は全部そこに入れてくれている、と理解していました。
もちろん毎回、全額貯金をするわけではなく、ほしいものがあるときは、もらったお金の一部を使い、残りを入金しました。
そして徐々に、こちらから聞かなくても自分から
お母さん、口座に入れておいて~!
と、言うようになり。
今ほしいものがないなら、急いで使わなくても、
ほしいものが出来たときの為に、おいておくからね~
と伝えていました。
ここで、子供たちはこう感じていたと思います。
- 今すぐ急いで使わなくても誰にもとられない
- お金は大切に使うもので、おいておけばいつでも使える
- 何かほしいものがあるときに使えばいい
通帳には「誰に・いくら・何のときにもらったものか」を記入して、あなた名義の口座にきちんとおいてるからね…と話していました。
自分の名前の通帳があり、そこにきちんと残してくれている…と知らせることは大事だと思います。
「子供には少し難しい話では…」と思うのは大人だけで、100%とは言わずとも、案外子供はそれなりに理解しているものだと思います。
お金の勉強は何からはじめる? ~小学生はお手伝い制のおこづかいもOK
小学生になると、色々なお手伝いができるようになります。
家の中のことをお手伝い制にして、おこづかいをあげるのもいいでしょう。
できるお手伝いと金額を一緒に決め、表を作り、やったところに◎を付けていく。
そして、お手伝いの後は「助かったよ!」という気持ちを伝えます。
お金をもらうためだけ(目的)にするのではなく、誰かを助けたことで、もらえたんだ!という理解ができれば良いのではないでしょうか。
もらったおこづかいは自由に使えるので、あわせておこづかい帳もつけるようにすると良いと思います。
「お金がもらえないなら、お手伝いをしない…」ということにならないように、きちんと意味を伝えましょう。
わが家でも、このおこづかい制は導入していたのですが、
息子たち2人が、お手伝いのおこづかいを合わせて私にプレゼントしてくれたことがありました。
きっかけは、あるお店でキレイな花柄のコーヒーカップを見つけたとき、
こんなカップでコーヒー飲んだら美味しいんだろうね~
お手伝いして買ってあげる!
と、いってくれたのです。
小学生には高価なものだったので断ったのですが、
「買ってあげたいからお手伝いさせて!」と言ってくれたので、ありがたく気持ちを受け取りました。
そのあとは、家でのお手伝いと、おじいちゃん・おばあちゃんのお手伝いもしてくれていました。
私をよろこばせようと計画してくれた子供たちの思い。
一生懸命に貯めたお手伝いのお金で、キレイなカップをプレゼントしてくれたのです。
お手伝いをして喜んでもらい、おこづかいをもらって、また人に返す…
少しずつですが、お金は人の為に使うこともできる…ということを、学んでいったような気がします。
子供がもらったお年玉は誰のお金? ~お金の動きを知る
突然ですが、子供がもらったお年玉は、誰のものでしょうか?
子供がもらったものだから、もちろん子供のものでしょう~
親も同じくらいの金額を周りに払っているんだから、
お年玉は親に返してもらって当たり前~
私のまわりにも、ネット上の意見を見ても、それぞれの考えかたがあるようです。
私は前者の考えなので、子供が「ありがとう~」といって、よろこんで受け取ったものを、
親が引き取ってしまうのはちょっと考えられないので、子供名義の口座に残してきました。(ここはそれぞれだと思います)
ただし、それ(お年玉)がもらえる理由(事情)は、きちんと話していました。
- みんな、親がそれぞれにお年玉を渡しているから、あなた達ももらうことが出来るのよ~
- そうやってお金がまわって、みんなが喜べるようになっているんだよ~
と。
すると、息子は「じゃあ、このお年玉は全部お母さんにもらったのと同じことになるね」といいました。
お金の動きは理解できていたので、これでいいのだと思いました。
”消えたお年玉問題” や ”ボクのお年玉はどこにいった問題”
お年玉の話題で、
ちょっと話がそれますが…
ここ数年、よく耳にする ”消えたお年玉問題” や ”ボクのお年玉はどこにいった問題”
子供のお年玉を親が預かる…と言い、結果、どこにいったかわからなくなってしまう…ことを指しますが。
子供にとっては、深刻な問題ですよね?笑
預かる…といったら、いつか ”渡すとき” がくるもので。
それを、いつまでも渡さないでいると…子供にも???が残ります。
小さな子供も、大きくなり、状況が理解できるようになったら。
預かっているお年玉の行き先、どのように扱うのか…を、きちんと話すことが大事になってくるのではないでしょうか。
親が使うのであれば、習い事に使うからね…や、教材の購入に使うからね…など、使う用途をきちんと説明しておけば、子供も納得できるのではないでしょうか。
いつか子供に「そういえば、ボクの(わたしの)お年玉はどうなってるの?」と聞かれて、ドキッとしないように。笑
子供に ”お金の管理はしっかりと!”…を教えるのであれば、親もそのように管理していくほうが良いと思われます。
【実践】やってよかった、わが家のお金の教育 ~旅行編
普段、子供がもらったお金は口座へ入れますが、これを使う(使える)楽しみも作っていました。
それは、家族で旅行に出掛けるときです。
1泊2日や、2泊3日で出掛けるときに、旅行の日数にあわせて5000円や1万円と金額を決め、
子供の口座からおろし、おこづかいとして子供自身に持たせていました。
最初に渡したお金を、2日間、もしくは3日間で、自分で考えて自分の財布から支払っていくのです。
旅行に行くと、大人も子供も、あれこれおみやげを見るのが楽しみです。
なのに毎回、
お母さん、これ買ってもいい~?
と、お伺いをたて。
ダメ!
なんて断られたら、気分もシュン…です。
そして、毎回お伺いを立てられる親も、そのたびに呼ばれ、買うべきものか判断してレジに向かうなんて大変。
なので、お互いのストレスをなくして、思いっきり楽しめるように、
子供が買うものに、親は一切意見しません。
買おうかどうしようか…と迷ったときに「これど~う?」と聞かれ。
「え…?」と思っても。
「気にいったら買えばいいよ~」といいます。
ただ、初日のスタートダッシュから勢いがあるときは「買ってもいいけど、明日もあるからね~」とだけいいます。
すると「今日は、あっちをやめて、これだけにしとく!明日もあるし」と、自分で判断していました。
決まった金額の中で、いかに有効な使い方ができるか?
自分のお金だから「本当にほしいか?」「ここで使ってもいいか?」自問自答していたことでしょう。
広~いお店の向こうの方で、買うべきか、買わぬべきか、真剣にあれこれ考えている姿は今でも忘れられません。
親が買ってくれる場合、子供も適当でちょっとほしいだけでねだってきますが、自分のお金となると真剣そのものです。
食事や遊びにいく場所で必要なものは私が支払い、
それ以外の、お土産やおもちゃ、ジェラートやコロッケ(笑)など、旅先で楽しめる食べ歩きも、ぜ~んぶ自分の自由です。
誰も一切文句をいいません。
小学生で、2~3日で5000円や1万円は大金です。
十分に吟味し、思う存分ほしい物をあれこれ買って家に帰ったあとは…
いっぱいのお土産を、長男・次男それぞれにきれいに並べて写真を撮って、何が一番気にいっているのかと旅行の感想を述べる!のが締めくくりでした。
このような旅行や、映画を見にいったあとのグッズ販売など。
機会があれば「予算内で自分のほしいものを買う!」ということをやっていましたが、
意外と、お釣りの小銭をレジ横の募金箱に入れたりもしていましたし、おこづかい全部使わずに残して帰ることもありました。
無理に使ってしまわなくても、残ったらまた自分の口座にもどるだけですから。
- 必ずレシートをもらう! ←レシートください!といってました
- 自分1人で支払ったときは、いくら払っていくらお釣りをもらったのかを、必ず確認する(聞かれるから覚えようとする)
思いがけないプレゼント
ちょっと、これは余談ですが、ひとつ忘れられない思い出があります。
京都旅行に出掛けたとき、夕食も済ませホテルでくつろいでいたら、次男がホテルへの帰り道にあった海鮮丼屋さんに行きたいと言いだしたのです。
長男は海鮮が食べられないので、2人で行くことにしました。
お店に入り座ると、次男が自分のバッグから小さな紙袋をだして、カウンターの上にスーッとおきました。
何も言わずに…。
まるで、婚約指輪でも差しだすかの雰囲気で、スーッと私の前に無言でだしてきたのです。
お母さんにくれるの?
うん…
といわれて、袋をあけるとキレイな色の天然石のブレスレットでした。
わぁ~、キレイな色~!
お母さん、その色好きかな~と思って
といわれ、感動で泣きそうになりました。
おみやげ物屋さんで、長男が私の気を引き寄せ、その隙に次男が買ってくれていたそうです。
限りあるおこづかいの中で人にプレゼントをする優しさ…
そして、こっそりサプライズで喜ばせようとする気持ち…、とっても嬉しかったです。
もちろんそのブレスレットは今でも大切に持っています。
いつまでも心に残るもの
このように旅先での実践編は、お金の使い方を学びながら、いつまでも楽しい思い出として鮮明に残っています。
今でも旅行を思いだして話すこともあるほどで、親子ともにとても良い「施策」だったと思っています。
子供自身が買ったものの中には、もちろん失敗品もありましたが、成功品は「あの旅行で買ったもの…」と、思い出の品になり、今でも大事に持っています。
大切にお金を使い、買ったものを大切にする…ということが、少しでも学べたのではないかと思っています。
大切に残してきたお金の行方は ~小さな頃から積みたてたお年玉は運用へ
小さいころから、息子たち2人にあれこれと教えてきたつもりですが、
これまで残してきたものを、これからに役立ててほしい…という思いで、成人した2人と話をし「つみたてNISA」で運用を始めることになりました。
話す前は、
「今、そのお金を使いたい!」と、反対されるかな…と思いましたが。
意外と2人とも乗り気で、あっさりと了解してくれ、証券口座開設に至りました。
大切に残してきたものを、これからは上手に運用していってほしいと思います。
↓長男・次男~子育て中のエピソードはこちら
↓積立NISAスタートから1年経過後の運用実績レポートまとめました!
まとめ
わが家で実践して伝えてきたことです。
- 自分のお金を、自分で管理することを意識させる
- お金を使う前に、自分で考えさせる
去年から私の妹の子供(小学5年と中学2年の女の子)姪っ子2人にもそれぞれ口座を作り、お年玉や誕生日にもらったお金を貯金し始めました。
すると、今まであれこれ無駄遣いしていたのが、ぱったりとやみました。
やっぱり自分のお金だと意識すれば行動も変わります。
貯めたお金は、欲しいものができた時に、予算を決めて大切に使おうね!と話しています。
※ 妹は3年前に病気で倒れ「失語症と高次脳機能障害」という病気なので、姪っ子のことも私が半分親代わりで見守っています。
金融庁のホームページに、小学生向けの「うんこドリル×金融庁」というゲームがありました。
「うんこドリル」って子供に人気なんですね。
小さなお子さんがいらっしゃるかたは、親子で見てみてください。
そして、2022年度から高校の授業で、投資なども含めたお金の教育が始まるそうです。
金融庁ホームページにて、授業で使用される内容案内がありましたので、興味のあるかたは下記ページからご覧ください。
子供の年齢によって、その時々にあったお金の勉強を、親子で一緒にやっていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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